かつては「時代考証家」が担当してきた時代考証は,今日,歴史学のほか,文学,言語学,美術史,建築史,風俗史,生活史,被服史,食物史,医学史,遊戯史,法制史,経済史,音楽史,民俗学など,各分野の専門的研究者による学際的協業へと変わりつつある。
時代考証学会は,このような変化を意識し,『時代考証』という窓口を通じて,時代劇などの「歴史作品」と歴史学などの「諸学問」とが関わる場を作り,その基礎として「時代考証学」という新しい学問ジャンルを確立し,歴史作品への理解を深めるとともに,「諸学問」の新たな深化・発展に貢献することを目指している。
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